『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』
発売日:2001年10月
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション II』の発売から5年以上の時を経て登場した『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』では、現在も「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」の特徴として残るゲームプレイメカニックを数多く導入しました。戦略的に重要な資源、新たな文明の特性、追加の政府形態を採用したことは、エジプトの戦車やフランスのマスケット銃兵といった強力な文明固有のユニット同様に、指導者に新たな遊び方を提供しました。
16人の歴史的指導者の1人として、プレイヤーは選択した文明を紀元前4000年から近未来まで導き、ゲームが終了する2050年までに勝利ルートの1つを目指します。シリーズ過去作と同様に、ケンタウルス座アルファ星に到達する宇宙船を建造する最初の文明になること、他文明をすべて征服することが勝利条件でした。
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』で新たに採用された勝利条件は、新しい文化システムを使って他文明を同化すること、外交を使って国連総長になること、世界の土地と人口の3分の2を支配することでした。ゲーム終了までにいずれの条件も満たさなかった場合は、最多のポイントを獲得したプレイヤーが勝利となりました。
これらを達成するには、技術の進歩、重要な資源へのアクセス、文化への欲求と、優れたインフラの維持、それを守るための軍事力のバランスを取ることが求められました。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』の発売から翌年以降も、2つの拡張パックによりさらに戦略的要素と遊び方が加わりました。
Civilization III: Play the World
2002年に公開された『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』拡張パック第1弾では、複数の新しいゲームモードとオンラインのマルチプレイが導入されました。さらに8つの文明も参戦し、朝鮮の攻城兵器である火車や、斧を振り回すバイキングのベルセルクなど強力なユニットが登場しました。
『Civilization III: Play the World』では、世界の不思議としてインターネットが追加され、文明に依存しない新しいユニットと、タイルの改良によりプレイヤーに新たな戦略が提供されました。これにより中世の歩兵とゲリラ、民間防衛用の建造物、飛行場、レーダー塔などが登場しました。
Civilization III: Conquests
『Civilization III: Conquests』は2003年に公開され、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション III』の通常のキャンペーンよりも少ないターン数で完結する歴史的マルチプレイヤーシナリオが導入されました。「ローマの勃興」や「戦国時代」、「太平洋戦争」などのシナリオを収録しています。
「Conquests」には、8つの文明と政府形態の追加、新しい世界の不思議、収集する資源の追加に湿地と火山の地形を採用しました。チャレンジを求めるベテランプレイヤーには、前作の最高難易度である「神」に「現人神」と「シド」が追加され、自分の指導力を試すことができるようになりました。