『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』 は、「シヴ」シリーズを初めてプレイする人にも、1991年以来、長年国家を勝利に導いてきた人にも、この傑作4Xストラテジーゲームシリーズに大きな進化をもたらします。この待望の最新作を、新規プレイヤーも復帰するプレイヤーもスムーズに楽しめるよう、最初の都市を建設する前に知っておくべき7つのヒントをご紹介します!

1. 時代システム – シヴの新しい時代へようこそ
Firaxisが『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』 の設計理念として掲げるのは、「歴史は重なって形作られる」という考え方です。そして、その概念を最も象徴的に表現するのが、新たに導入された時代システムです。このシステムでは、人類の歴史が 「古代」「探検の時代」「近代」 の3つの時代に分けられます。それぞれの時代には、固有の資源やユニット、さらには文明(詳細は後述します)が登場し、独自のゲーム体験を提供します。一方で、時代を問わない要素も存在し、これらはキャンペーン全体を通じて影響を与え続けます。
時代システムは、 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』のゲーム終盤をより盛り上げることを目的としています。具体的には、煩雑な管理の負担を軽減するとともに、序盤で勝利が確定するほど文明が勢いを持ちすぎることを防ぎ、常に文明が最盛期の力を発揮できるようバランスを調整します。つまり、ゲーム序盤のワクワクする感覚を、キャンペーン全体を通じて持続させるために導入されたシステムです。この革新的なメカニズムの詳細(レガシーパスや時代の移行など)や影響については、クリエイティブディレクターのエド・ビーチによる 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#1:時代 をご覧ください。

2. 指導者と文明を別々に選択
時代の導入に伴い、文明と指導者の選択方法が大きく変わります。これまでの 「シドマイヤーズ シヴィライゼーション」 シリーズでは、プレイヤーは最初に1つの文明とその指導者を選び、ゲームを通してそのままプレイする形式でした。しかし、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』では、各文明が特定の時代に紐づけられており、歴史の進行に伴って国家も進化します。各時代には固有の文明セットが用意されているため、新しい時代へ移行する際には、プレイヤーのゲームプレイの選択や歴史的な関連性に基づいた選択肢の中から、新たな文明を選択することになります。
これにより、指導者と文明が切り離され、両者の組み合わせの自由度が大幅に向上しました。その結果、 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』のリプレイ性と戦略も深みを増しています。さらに、新たに導入された属性システムによって、プレイヤーはポイントを消費して指導者の強みをカスタマイズできるため、これまでにないユニークなゲームプレイが可能になります。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』における指導者と文明の変更点について詳しく知りたい方は、リードフランチャイズプロデューサーのデニス・シャークによる 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#2:指導者と文明 をご覧ください。

3. 国家の管理が合理化
文明や指導者、ゲームの進行ペースの変更とともに、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』では国家の管理方法も合理化されています。シリーズにおけるもう一つの大きな変化として、労働者ユニットが完全になくなり、代わりに施設の作成が人口の成長に結びつけられました。十分な食料を蓄積することで人口ポイントが獲得され、そのポイントを使ってタイルに直接的に施設や専門家を配置することができます。
さらに、首都設立後の居住地は町として始まります。町には生産メニューがなく、生産力は自動的にゴールドへと変換されます。町は最終的に専業化して特定の資源を生産させることができるほか、ゴールドを消費することで本格的な都市へとアップグレードさせることも可能です。
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』における国家の継続的な拡張の仕組みについて詳しく知りたい方は、経済機能を担当しているエドワード・チャンによる 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#3:国家の管理 をご覧ください。

4. 「エマージェントナラティブ」システム
「シヴィライゼーション」シリーズでは、プレイヤーの戦略的な選択とその結果によって、国家の物語が自然に形成されてきました。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』 では、「エマージェントナラティブ」システムを導入することで、さらに直接的なストーリーテリングの要素が加わります。このシステムは、ゲーム内での選択、実際の歴史的出来事、そして 「シヴ」ならではの「もしも」のシナリオを追跡し、プレイごとにユニークな物語を生み出します。国家が成長するにつれ、定期的にテキストベースの決断を迫られるイベントが発生し、プレイヤーは2つから3つの選択肢の中から、国家の優先事項や価値観を定義することができます。
ここでは「間違った選択肢」は存在しません。これらのストーリーイベントは、文明内での人々の営みを切り取った瞬間を描くものであり、通常、ゲームプレイ上のボーナスや資源を、ほぼ同等の価値で提供します。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の発売時には、1,000以上のストーリーイベントが用意されており、1回のキャンペーンですべてを体験することはできないでしょう。
この没入感あふれる新システムについて、発見や 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』のほかの要素とどのように連携するのか詳しく知りたい方は、ナラティブディレクターのキャット・マニングによる 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#4:エマージェントナラティブ をご覧ください。

5. 戦争への新たなアプローチ
孫子は「戦争では状況は常に変化する」と記しましたが、プレイヤーはこの考え方を『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の戦争にも適用するべきでしょう。最大の変更点は、司令官ユニットの導入です。このユニットは、周囲の部隊を自身に重ねることができ、これによりマップ上を迅速に移動し、隣接するタイルに部隊を展開することができます。また、司令官ユニットは唯一、経験値を獲得し、複数のツリーに沿って昇格することができるユニットとなっています。
また、プレイヤーは区域ごとに異なるアプローチを求められ、防御側が脆弱な区域の周りに防壁を建設した場合は、攻撃側はその壁を破壊するための特殊な攻囲ユニットを作成する必要があります。さらに、側面攻撃ボーナス(つまり、攻撃の方向が重要になります)が導入され、「シヴィライゼーション」の戦闘を一変させ、進化させました。『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の戦争の仕組みについてさらに詳しく知りたい方は、シニアゲームデザイナーのブライアン・フェルギスによる『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#5:戦闘 をご覧ください。

6. 外交と交易により大きな影響を与える
ゲームデザイナーのビル・アンダーソンは、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#6:外交、影響力、交易 の中で次のように問いかけています。「もし、馬との交換に見合ったゴールドの額を計算するのではなく、他の指導者との交易関係を強化し、物々交換は商人たちに任せたらどうだろうか?」
過去シリーズの商業的な細かい計算を排除することで、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』では他の指導者とのインタラクションがより大きなスケールで展開されることになり、結果としてシリーズに新しい資源が登場しました。それが「影響力」です。影響力は外交システムの主要通貨として機能し、ゴールドのようにターンごとに蓄積され、ほかの国家との外交アクションを行うために消費されます。
戦争、関係、アジェンダも復活し、さらに新たなメカニクスとして戦争への支持と戦争による疲労が導入されました。戦争への支持が少ない側は戦争による疲労に悩まされ、これが幸福度や戦闘ペナルティを引き起こします。例えば、敵対的でない指導者に対して奇襲戦争を宣言すると、相手側の戦争への支持が増加します。ただし、戦争への支持は影響力を使って買うことができ、自国やほかの国家間の対立に割り当てることができます。
交易がどのように合理化されたか、また各時代に固有の経済レガシーパスについて、さらに詳しく知りたい方は、開発者日記#6をご覧ください!

7. 伝説と記念品
『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は、伝説と記念品によって複数回の通しプレイの進行に報酬を提供します。伝説システムは、勝利や敗北に関係なく、キャンペーンで成し遂げた成果に対して報酬を与えるように設計されています。このシステムでは、チャレンジを達成することで、基礎パス(どの指導者でも適用)や指導者パス(各指導者に固有)に沿ってレベルアップし、結果として記念品やカスタマイズアイテムが得られます。これらはキャンペーンをまたいで持ち越されます。
指導者には2つの記念品スロットがあり、約100種類のユニークな記念品を獲得することができます。これにより、プレイヤーは追加のユニット、属性ポイント、資源などを得ることができます。さらに、記念品はどの指導者にも割り当てることができるため、指導者を変えながら『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』をやり込むことができます!『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』に追加されたこれらの追加要素について詳しく知りたい方は、シニアゲームデザイナーのマット・オーウェンズによる 『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』開発者日記#7:伝説と記念品 をご覧ください。
これら7つのヒントで、『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』の大きな変更点については一通り把握できましたが、それでもまだ氷山の一角に過ぎません。ゲーム内のすべての文明と指導者についての詳細情報や、これらのトピックに関するさらに深い洞察を得るためには、公式の『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』ゲームガイドと、すべての開発者日記をチェックしてみてください!『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VII』は2025年2月11日(火)にいよいよ発売です。あなたのターンで歴史が生まれる。